2020年12月21日

データ復旧作業の手順

私共おくやま電脳工房はデータ復旧作業に関して
1.簡易的復旧
2.ラボでの本格的復旧
の2段階で行っております。

ご依頼いただいた復旧作業はまず1.の簡易復旧に掛けます。
簡易レベルで復旧できなかった、あるいは復旧作業が最後まで維持できなかった等の場合お客様の了承を得て2.のラボにての本格的な復旧に移行します。
この時点で概算のお見積りと大まかな状況をお知らせしており お客様の予算を大きく超えてしまうと予測される場合 此処まででデータ復旧を中止することがよくあります。
本格的な復旧は調査や準備だけでもかなりな工数を踏むため復旧中止になった場合 作業費用はいただきません(調査費用のみいただきます)。
結果私共が行った作業が無駄になってしまう(リスクが発生)からです。

さて1.の簡易作業というと 「簡単にソフトで調べているだけだろう」と思われるかもしれませんが
実はそんな簡単(簡易)な作業をしているわけでは有りません。

お預かりしたHDDはまず専用装置でイメージデータの抽出を行ないます。(簡単に言うとクローニング)
この作業だけで最近の容量が多いHDDの場合 一日以上かかることも珍しく有りません。
抜き出したイメージデータは一旦保管しなければなりませんから 復旧のご依頼を頂いているHDDと同じかより容量の大きいHDDを用意しなければなりません。

無事イメージデータが抽出できると その抜き出したイメージデータ(別媒体)を元にデータの復旧作業を行ないます。
こちらは比較的システムの状態が良くてもクローニングより更に時間がかかり かつデリケートな症状の場合リトライを繰り返すため2,3日かかることも珍しく有りません。
この時間がかかる作業をオリジナルのハードディスクで行うとより症状を悪化させてしまう可能性があるのです。
またこの作業後 抽出できたデータを保存するのにクローニングと同様 オリジナルのHDDと同じかより容量の大きいHDDを用意しなければなりません。
つまり 1件のデータ復旧毎に2台のHDDを使用しているのです。

ということで 私共おくやま電脳工房が簡易的と言っている場合でも結構な手間をかけていることをご理解いただけると幸いです。
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posted by den-now at 18:14| Comment(0) | 日記

2020年12月14日

警察から捜査協力要請されました

先日 といっても2ヶ月ほど前ですがウチがサポートしている企業さんでメールサーバーが乗っ取られてその企業名でバンバンウイルスメールを出されたことが有りました。
メールが送信された先の方から連絡があり、サーバー業者からも「異常な数のメールが発信されているのでパスワードを変更しました。」との連絡があり 私共も協力し対処しました。
メールサーバーはホームページを預けている業者のサーバーであったので乗っ取りに使われたと思われるパソコンの運用停止、全メールのパスワード変更、乗っ取られたメールの廃止、サーバーパスワードの変更を行ないまhした。
なんとかそれで解決はしたようです。

とりあえずの対処が終わってから「被害にあったことを一応警察に届けといたほうが良いのでは」ということで連絡したところサイバー犯罪対策課から調査に来られて乗っ取られたパソコンのHDDをコピーして渡しておきました。
その報告と御礼ということでわざわざ私共に来ていただきました。
その中で「ハードウェアに強い人間はほとんどいないので、今後何かあれば協力してほしい」という依頼を受けました。
もちろんお断りする理由もないので「何かあればご連絡ください。」とお答えしておきました。

カプコンの件といい サーバー犯罪も巧妙になっており一般の企業でも狙われることがよくわかりました。

「うちなんか狙われるはずがない」、「狙ったところで失うものはなんにも無い」と思っていませんか?
企業や団体の場合 狙われると自社の情報のみならず 取引先に多大な迷惑をかけ 一つ間違うとそことの取引すらなくなってしまう可能性があります。

企業さんは今一度自社のパソコンの運用状況をきちんと見直したほうが良いです。
また Windows7をまだ使っている場合 できるだけ早くWindows10に切り替えましょう。
問題を起こすと自社の信用に関わります。
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posted by den-now at 15:39| Comment(0) | 日記