2023年01月23日

USBメモリは危険

ふと気が付くとブログを一年間更新していなかった。
これはヤバい
本日のお題は最近何件か来たUSBメモリー
usbメモリ分解.jpg
USBメモリーについては何回か書いた覚えがあるが使い方を間違っている人がほとんど

USBメモリーの長所として
1.手軽
2,(可動部分がないため)壊れにくい
があげられると思う。

では短所は
1.静電気に弱い
2.物理的に脆弱
3.寿命が短い
等だがほとんどの方が知らないで使っている。

何件もメモリーのトラブルを見てきた私共からすると本当に恐ろしい使い方をしている。

1.USBメモリーからデータを直接開く
2.作業後そのままUSBメモリーに保存する
こんな使い方をしている人が多いようだ。

使ってる人に言わせると
「メモリーだけを持っていればどこでも作業できるし、じぶんが管理していればセキュリティ上も安心だ。」

実はこの使い方が一番危険なのです。
その一番の理由は USBメモリーに使われているフラッシュメモリーは寿命が短いという事です。
USBメモリーそのもの寿命というわけではないのですが記憶の最小単位であるセルは書込み回数500回で寿命が尽きるのです。
(その為USBメモリー等ではウェアレベリングという技術が使われできるだけ分散したセルに書き込むことで長寿化を図っています。)

このような使い方をしていると頻繁に使用する場合メモリーが一年間持たないことがあります。
メモリーの寿命に近づいてくると一部のデータが壊れたり、読みだせなくなったりし始めます。
こんな症状が出始めたら交換時期です。
ケチらないでさっさと交換しましょう。

本来USBメモリーは保存されたデータのバックアップや外部に持ち出すためのものです。
正しい使い方は
1.基本的にデータはパソコンに保存する
2.必要に応じてUSBメモリーにバックアップする
事です。
この場合、データはパソコン内部とUSBメモリーに保存されています。
つまりデータがコピーと合わせ2個存在するわけです。
さらにメモリーから直接データを読みだし、保存するわけではありませんからメモリーの書込み回数が減らせます。

寿命以外にも先ほど述べたように 静電気に対する脆弱性、構造的な脆弱性があります。
前者は メモリーとパソコンの間で静電気の火花が飛ぶような状況で発生します。
最悪の場合 一瞬で全データが飛びます。
この場合 どのような手段をとってもデータ復旧はできません。
(復旧すべきデータが残っていないのですから残っていないのですから)

また構造的な脆弱性については少しでも斜めに差し込んだ時などに顕著になります。
見た目ではちょっと曲がっただけ(あるいは外見上はほとんど変化なし)でデータへのアクセスが出来なくなることがあります。
このケースも意外に厄介で重症の場合 分解しメモリーチップを取り外しそれぞれからデータを抽出、そこからデータを再構築という作業になることがあります。
RIMG0192.JPG
USBメモリーに限らずデータを守るためには必ず二つ以上別のメディアにデータを保管してください。
これがバックアップという事です。
そうすることでいざという時 高額なデータ復旧費用を払わなくて済むのです。
posted by den-now at 12:41| Comment(0) | 日記

2021年12月23日

WordPressロックされた

最近 メインのPCが起動しなくなりWindowsを再インストールした。
まあ原因はLiunxとのデュアルブートにしていてWindows を最新版にアップデートしたことらしい。

修復を試みたが結構面倒なのと動作が遅くなっていたこともあり結局クリーンインストールした。
自分のパソコンを更新したり何らかの原因でクリーンインストールをしたことがある人はご承知だろうが 
インストール(ソフトを含めて)自体はそれほど面倒ではない。
しかし 設定や環境を元に戻すのは本当に面倒くさい。
それやこれやで何とか日常業務ができるとこまでは戻せた。

あるホームページを手直ししなければならない事になった。
本当はもっと早くやらなければいけなかったのだが ”パソコンが起動しない、元に戻すのに時間がかかっている” という言い訳(自分に対する)でズルズル伸びていた。
ようやくおしりに火がついて手を付けようとしたらいきなりロックして入れなくなってしまった。
このページはワードプレスを使っていて比較的簡単に手を入れられるようになったいたのだが 
久々にログインしようとしてパスワードを間違え(というかどれがパスワードかわからなくなっていて)何回か間違えたら

”ERROR: Access from your IP address has been blocked for security reasons. Please contact the administrator.”
というメッセージが出てロックされてしまった。

「さて困った」
ネット上で調べてみると
「何度か間違えたためこのIPアドレスからのアクセスを拒否された」みたい。
さてさてIPアドレスを変えるといっても光回線は一回線しか引いていないしどうしよう?
ネットでは
「スマホのデザリングでもIPアドレスは変えられます。」と書いてある。
「仕方ないスマホからつなぐか?」
と思って準備したが
「待てよ 所詮IPアドレスの固定などしていない一般回線だから端末を再起動してみたらIPアドレスは変わるんじゃないか?」
と再起動した。

結果 あっさりWordPressにロングインできて 元のIPアドレスのロックを解除しようと思ったが 
もとのIPアドレスでログインすることなどまずないだろうということに気が付きそのままにしておいた。

自分の備忘録もかねてブログ書いてみた。
posted by den-now at 17:27| Comment(0) | 日記

2021年11月09日

基盤交換の話

「基盤交換で認識するようになるか?」、「基盤股間が必要だと思うが・・・・」というよう『基盤交換』に関するお問い合わせ、質問が未だに来ます。
今まで何度も書いているように『基盤交換』ではデータ復旧はできません。

1.ファームウェアが一致しない
2.ファームウェアのパラメーターが異なる
3.使用している部材が異なる
等の理由によります。

ハードディスクベンダーによってはHDDにファームウェアナンバーを表記しているものがあります。(Seagate等)
これを見て「同じファームウェアのHDDを入手したがこれで復旧できるか?」というお問い合わせもあります。
答えはNO
なぜなら ファームウェア自体は同じものでも そのロットの使用している部材(ヘッドその他)によってパラメータが異なるからです。
特に最近は 同一のロットのものでなけれがまずファームウェアは一致しなくなっています。
同一ファームウェア1.jpg
自己流に解釈して「ファームウェアが一致すれば基盤の載せ替えは可能だ」ということで載せ替えて更に悪化させる場合も少なくありません。
特に 「自分はパソコンは得意だ 何台も組み立てたことがある。」という人ほどこの罠に陥りやすいと言えます。
パソコンを何台組み立てても、パーツを載せ替えて修理できても 残念ながらHDDのことを理解できるわけではありません。

同じメーカーのHDDであっても機種や生産時期により 障害の傾向や程度は大きく異なります。
あるメーカーの最近のHDDは障害発生時にプラッター上のファームウェア領域を壊してしまう傾向にあります。
この領域を壊すとデータの復旧はまず望めません。
またあるメーカーのHDDのサーバー用の高価なものの方が一般向けより壊れやすいように思います。

これらは ハードディスクの構造、システムが判っていてさらに何千台、何万台もの復旧を手掛けてきたものでなければなかなかわからないと思います。

障害が発生してしまったら 下手に手を付けずまずご相談ください。

<<重要>>
※ハードディスク(SSD含む)は必ず壊れるもの。
※RAIDといえども壊れる(確実なバックアップが必要)。
ということを認識してください。
posted by den-now at 15:15| Comment(0) | 日記