2021年10月18日

NASの話

最近NASの復旧ご依頼が多いようです。
LANの普及に伴いデータの保管、共有等で便利であることが認識されてきたようです。

しかし 何度も言っているように「NASだから更にRAID5にしているから安全」というわけではありません。
所詮はハードディスク 壊れるときは簡単に壊れますし RAIDが壊れると極めて厄介なことがおきます。

要するに使用台数分のデータ復旧を行わないとデータを取り戻せないことが多いのです。
例えば RAID5を4台のHDDで構成していた場合 4倍の復旧費用が発生します。
50万円を超えることも珍しくありません。
先日のケースでは更にドナーディスクが必要となり大変高額なお見積りとなりました。

データ障害が起きてからでは手遅れです。
NAS(RAID)といえども普段から確実なバックアップが必要です。

===鉄則===
忙しい時ほど、急ぐデータほど 確実にバックアップする
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NAS_raid.jpg
posted by den-now at 16:46| Comment(0) | 日記

2021年09月25日

最近のハードディスクの傾向

どうもSeagateのプラッターの磁性体は弱い気がします。
ファームウェアが壊れたHDDはヘッドが暴走するとプラッター上のファームウェア領域まで傷つける(余計な情報を書き込む)ことがあります。
その場合 SeagateのHDDは表面を傷つけて復旧不能にしてしまうことが多いように感じます。
比較的丈夫なのがWestern Digital。
これはあくまでプラッター上の磁性体の丈夫さに関してで これがデータ復旧の難易度をすべて決めているわけではありません。

ただ感覚的にはSeagateはやや厄介かなと言う話で きっちり統計をとったわけではありません。
また それ以外のメーカーに関しては特に気が付きませんでした。
ふと思ったので書いてみました。

現実的には一時期SeagateのHDDがベストセラーだったこともあり 復旧のご依頼をいただくのはSeagateが多いです。
WD_4GB.jpg
posted by den-now at 13:56| Comment(0) | 日記

2021年08月17日

USB直結のSSDはデータ復旧困難

「USB接続のSSDが認識しなくなった。復旧したいが?」
比較的お近くのお客様からお問い合わせ。
「SSDは難しいことが多いですが とりあえず見させてください。」
しばらくして持ってこられたのでお預かりして調査開始。

結果 まったく認識、反応もしない
 物理的断線ではないようなのでファームウェア障害の疑い

本件 かなりな確率で復旧は難しいようです。

理由
1.前にも書きましたが SSD自体発展途上でHDDほどには決まった作り方がされていない。
  HDDの場合 技術的には確立されており メーカーも淘汰され実質数社しかない。
  これらメーカー間には細かい差はあるものの技術は確立している

2.USB直結であること。
  SSDであってもインターフェースがATAの場合 それぞれの端子の役割が明確であり
  かなり突っ込んだ作業(コマンドを送る等)がしやすい。
  USBを経由してしまうと細かな操作ができない。

これらが相まって USB直結のSSDの復旧は難しくなります。
また 本件メーカーがHDDメーカーでないこともより難しくしています。

というわけで 一見便利に見えますがUSB直結のSSDを使用する場合 HDD以上に確実にバックアップを取るようにしてください。
一旦トラブルが起きてからでは取り返しがつきませんから。
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posted by den-now at 12:40| Comment(0) | 日記