2021年07月20日

USBメモリーデータ復旧(USBメモリーは簡単に壊れる)

「メモリースティックが読めなくなった。会社の大事なデータが入っており困っている。」
先日何年か前にデータ復旧した方からの電話
”メモリースティック”は本来SONYが中心となって開発されたメモリーカードであるが SDメモリーに押されていつの間にかほとんど見かけなくなってしまった。
ただ一般の方が「メモリースティックが・・・」といった場合本来のメモリーステックのことを言っていることはまずない。
一般の人はUSBメモリーを”メモリースティック”という名称だと思い込んでいるだけ。
今回もUSBメモリーのトラブルだった。

詳しく聞いてみると
「数日前からグラグラして押さえつけないと認識しなくなっていた。瞬間接着剤を流し込んで固定したら認識しなくなった。
メモリーからデータを開いて、作業後そのままメモリーに保存していた。」

本件は復旧作業以前にいくつか重大な問題があります。

1.メモリーから直接データを開いて 作業後にメモリーに直接保存していた。
  ※パソコン本体にはデータを保存していない。

2.何日も前から(グラグラして)接触不良の兆候を示していたのにバックアップしていなかった。

3.固定したら直るだろうと考えて 接着剤を使った。


まず
<1.番目メモリーの寿命は極めて短い>
メモリーに直接データを読み書きしてパソコン側に保存していない。
こんな使い方をしている人はたくさんいます。いやたくさんどころかメモリーにデータを保存している人のほとんどはこんな使い方をしています。
例えば 小規模事業主の場合 従業員の給与明細等の人に見せられないデータをめもりーに保存しそれを自分で管理することによりデータの秘密が守られると考えるからです。
すでにお気づきの方もいると思いますが、USBメモリー(に限らずフラッシュメモリ)は きわめて寿命が短いのです。
記録の最小単位であるセルは500回の書き込みで寿命を迎えると言われています。
つまり頻繁に使用する場合 一年以内に寿命を迎え読み書きができなくなることがあるのです。

一般の方は メモリーに寿命があることなど考えたこともなく 壊れないものと思い込んでいます。

<2.番目USBの構造上の問題>
これも同様なのですがメモリーに対する過信(壊れるなどと考えたこともない)からバックアップを取らなかった。
USBメモリーはメモリーセルの寿命だけでなく 非常に脆弱な構造をしているのです。
USBプラグは基板上に4点、裏側で2点ではんだ付けされているだけで上下方向の力に対して極めて弱い。
※はんだや基盤のパターンが簡単にちぎれる


<3.接着剤の使用>
これも少し考えるとお分かりいただけるが 接触不良を起こしているのははんだが千切れかけているのであって
接着剤を使うと千切れかけた半田の間に入ってしまい完全に絶縁してしまう。

<結果>
本件は幸い 接着剤がパターン上に流れておらずメモリーの分解を困難にした程度だった。
本来の原因は 4カ所のはんだのうち2点と裏側の2カ所のはんだが割れていたこと。
少々てこずったが何とかはんだを修正し データの抽出ができた。

USBメモリーからデータを開いてそのまま保存している人
その使い方は今すぐやめて きちんとバックアップ(もしくはパソコン上にも保存する)しましょう。

本当に、本当に 泣きを見ますよ。
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posted by den-now at 15:05| Comment(0) | 日記

2021年06月25日

SSDデータ復旧の問題点

私共も含めデータ復旧業者は「SSDも対応します。」と言っていますが
はっきり言うとSSDのデータ復旧はかなり困難です。
正確に言うと”現時点では”ということになります。

もちろん 其の障害によっては比較的簡単に復旧できるものはあります。
しかしすでに研究(開発)されつくしたハードディスクに比べ SSDはまだまだ発展途上。
その為 新機種が出ると新しい技術(考え方)が試されます。
特にこれらがファームウェアがらみになると過去(現時点)の復旧ノウハウが使えないことが多いのです。
したがって ハードディスクなら復旧できたファームウェア障害がSSD復旧できないケースが多くあります。

将来 SSDの技術が成熟し(固まり)それに伴い復旧技術のノウハウが蓄積されるまでこのような状況が続くでしょう。
SSDを使っている方はHDDより確実にバックアップを取りましょう。
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posted by den-now at 18:52| Comment(0) | 日記

2021年05月08日

65、323箇所の不良セクター

先月復旧依頼をいただいた2.5インチノート内蔵HDDになんと65,323箇所の不良セクターがありました。

何年か前に企業案件で何度かご依頼いただいていた当時のご担当者様の個人用のHDDとのこと。
近くのパソコン修理屋に出されたが 復旧不能で戻ってきたとのこと。
昔のことを覚えていてくださって 私共にご依頼をいただきました。

長年使われていた古いHDDで復旧不能といわれただけあって専用機器での磁気情報抽出が最初から弾かれてしまう。
何度か再トライしようやく抽出開始できたが 先頭部分から不良セクターが大量にあるようで不良セクターをスキップ、リトライの繰り返しが延々と続く。
「これは復旧が難しいケースかな?」と思いながらも辛うじて作業が続いているので様子を見ることにした。
結局作業が終わるまで一週間近くかかった。
時間はかかった(不良ブロックが大量に発生していた)わりには抽出した磁気情報は結構まともでお客様が必要とされるデータはほとんど復旧できたのではないかと思う。
(正確なところはご本人様にしかわからない) 

本件のようなケース(大量の不良ブロック発生=長年使われていたHDDによくみられる)は磁気情報の抽出に時間がかかることが多い。
一週間かかったが専用のハードウェアで障害ハードディスクに極力負荷をかけないように(不良ブロックはスキップする為ほとんど負荷がかからない)して抽出したことが功を奏して復旧につながったもの。

不良ブロックを読み取ろうとしてリトライを繰り返せばそこの部分やボイスコイルが熱を持ってしまいHDD自体を破壊してしまうことも多い。

ご自分でデータ復旧を試みる方は リトライが頻発するようならそれ以上無理をしないで復旧を中止し 私共に相談ください。
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posted by den-now at 16:14| Comment(0) | 日記