何年か前に企業案件で何度かご依頼いただいていた当時のご担当者様の個人用のHDDとのこと。
近くのパソコン修理屋に出されたが 復旧不能で戻ってきたとのこと。
昔のことを覚えていてくださって 私共にご依頼をいただきました。
長年使われていた古いHDDで復旧不能といわれただけあって専用機器での磁気情報抽出が最初から弾かれてしまう。
何度か再トライしようやく抽出開始できたが 先頭部分から不良セクターが大量にあるようで不良セクターをスキップ、リトライの繰り返しが延々と続く。
「これは復旧が難しいケースかな?」と思いながらも辛うじて作業が続いているので様子を見ることにした。
結局作業が終わるまで一週間近くかかった。
時間はかかった(不良ブロックが大量に発生していた)わりには抽出した磁気情報は結構まともでお客様が必要とされるデータはほとんど復旧できたのではないかと思う。
(正確なところはご本人様にしかわからない)
本件のようなケース(大量の不良ブロック発生=長年使われていたHDDによくみられる)は磁気情報の抽出に時間がかかることが多い。
一週間かかったが専用のハードウェアで障害ハードディスクに極力負荷をかけないように(不良ブロックはスキップする為ほとんど負荷がかからない)して抽出したことが功を奏して復旧につながったもの。
不良ブロックを読み取ろうとしてリトライを繰り返せばそこの部分やボイスコイルが熱を持ってしまいHDD自体を破壊してしまうことも多い。
ご自分でデータ復旧を試みる方は リトライが頻発するようならそれ以上無理をしないで復旧を中止し 私共に相談ください。

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