1.簡易的復旧
2.ラボでの本格的復旧
の2段階で行っております。
ご依頼いただいた復旧作業はまず1.の簡易復旧に掛けます。
簡易レベルで復旧できなかった、あるいは復旧作業が最後まで維持できなかった等の場合お客様の了承を得て2.のラボにての本格的な復旧に移行します。
この時点で概算のお見積りと大まかな状況をお知らせしており お客様の予算を大きく超えてしまうと予測される場合 此処まででデータ復旧を中止することがよくあります。
本格的な復旧は調査や準備だけでもかなりな工数を踏むため復旧中止になった場合 作業費用はいただきません(調査費用のみいただきます)。
結果私共が行った作業が無駄になってしまう(リスクが発生)からです。
さて1.の簡易作業というと 「簡単にソフトで調べているだけだろう」と思われるかもしれませんが
実はそんな簡単(簡易)な作業をしているわけでは有りません。
お預かりしたHDDはまず専用装置でイメージデータの抽出を行ないます。(簡単に言うとクローニング)
この作業だけで最近の容量が多いHDDの場合 一日以上かかることも珍しく有りません。
抜き出したイメージデータは一旦保管しなければなりませんから 復旧のご依頼を頂いているHDDと同じかより容量の大きいHDDを用意しなければなりません。
無事イメージデータが抽出できると その抜き出したイメージデータ(別媒体)を元にデータの復旧作業を行ないます。
こちらは比較的システムの状態が良くてもクローニングより更に時間がかかり かつデリケートな症状の場合リトライを繰り返すため2,3日かかることも珍しく有りません。
この時間がかかる作業をオリジナルのハードディスクで行うとより症状を悪化させてしまう可能性があるのです。
またこの作業後 抽出できたデータを保存するのにクローニングと同様 オリジナルのHDDと同じかより容量の大きいHDDを用意しなければなりません。
つまり 1件のデータ復旧毎に2台のHDDを使用しているのです。
ということで 私共おくやま電脳工房が簡易的と言っている場合でも結構な手間をかけていることをご理解いただけると幸いです。
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